イクメン作家と恋心~完全版~(12/30大幅修正済み)
周りに声をかけられ私は、恥ずかしくなり
慌てて立ち上がろうとした。すると
右足がズキッとさらに痛みだした。
「痛い……」
見ると赤く腫れ上がっていた。
ま、まさか捻挫!?嘘っ……どうしよう。
まだ乗り物すら乗っていないのに。
何とか我慢したら大丈夫かしら?
でも、歩くと余計にズキズキして痛みだした。
渋々足を引きずりながら女子トイレから
出ると先生と睦月君が待っていた。
「遅いぞ。睦月君のトイレに連れて行っても
時間があった……うん?どうした?
顔色が優れないぞ?
それに……右足をどうした?」
先生は、すぐに私の右足に気づいた。
「べ、別に……何も……」
「嘘つけ。見せてみろ!?」
そう言い無理やり私の右足を見てくる。
痛いしバレちゃう……。
先生は、私の右足を見るなり呆れたように
ハァッ……とため息を吐いた。
「これは、少し腫れてる。多分捻挫だな。
俺が見ていない間に何をやっているんだ!?」
「す、すみません……」
先生に叱られ情けなさと叱られて
しゅんと落ち込んでしまった。
こんなつもりではなかったのに……。
「とにかく医務室に行くぞ。睦月。
ちゃんとついて来いよ?ほら、おんぶしてやるから」
そう言うと先生は、しゃがんできた。
えぇっ!?先生の背中に乗れというの?
いやいや。そんな申し訳ないし恥ずかしい。
「だ、大丈夫です。1人で歩けますから」