一級建築士の甘い囁き~ツインソウルはお前だけ~妊娠・出産編
「なんだろう?」

「有機野菜とカルシウムウエハースだって。奥さんからの伝言。鉄分とカルシウムはしっかりとりなさいねってさ」

「ふふ、お母さんみたい」

「本当だな」

萌音は立ち上がると、休憩するために給湯室に向かった。

「どこ行くの?」

「お茶を入れようと思って」

「そんなの俺が・・・」

急に立ち上がったからか、萌音の目の前が暗くなって倒れそうになった。

「萌音ちゃん・・・!」

咄嗟にそばにいた杉田が萌音の体を支える。

思わず抱き締めるような形になったのはやむを得まい。
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