一級建築士の甘い囁き~ツインソウルはお前だけ~妊娠・出産編
佐和田2号
そんな中、海音の隣に、新しく入ったデザイナー補助とおぼしき見慣れない女性が目に入った。
身長は153cm位、華奢な体は高校生のようにも見えるが化粧や肌つきからは20代後半かも知れないな、と萌音は思った。
「萌音!」
にこやかに駆け寄ろうとする海音を、彼女が呼び止める。
「海音さん、こっちの案件を済ませてからでないと」
「いや、悪いが萌音より優先する案件はないんだ」
彼女を振り切ってやって来た海音は萌音を抱き締めた。
「見せつけるなよ。萌音ちゃんは妊婦さんだろ。お前がダメージを与えるな」
和気藹々とした雰囲気に、アシスタントの彼女はムッとした表情で萌音を見つめていた。
「私は、鈴原輝美と申します。海音さんのアシスタントをしています」
「海音じゃなくて全体のアシスタントだろ?いい加減なことを言うなよ」
中武主任の言葉に、海音もウンウンと頷く。
「そちらは?」
輝美の問いに、萌音が答えようとしたのを遮って
「あなたは、海音さんの妹さんかしら?大きなお腹ってことは結婚してらっしゃるのね」
と輝美が言葉を被せてきた。
どうやらライバル認定されてマウントを取られているらしい。
「流川萌音です。こちらで建築士とインテリア、エクステリアのコーディネーターをしています」
萌音が苦笑して自己紹介をすると、安心したように
「ああ、あなたが流川さんね。お名前は聞いたことがあるわ。あなたがお休みの間は、私がバディとして海音さんのお世話をするから心配なさらないでね」
と輝美が牽制をかけてきた。
どうやら彼女は海音を狙っているらしい。
萌音は佐和田から仕掛けられた数々の出来事を思い出して遠い目をした。
身長は153cm位、華奢な体は高校生のようにも見えるが化粧や肌つきからは20代後半かも知れないな、と萌音は思った。
「萌音!」
にこやかに駆け寄ろうとする海音を、彼女が呼び止める。
「海音さん、こっちの案件を済ませてからでないと」
「いや、悪いが萌音より優先する案件はないんだ」
彼女を振り切ってやって来た海音は萌音を抱き締めた。
「見せつけるなよ。萌音ちゃんは妊婦さんだろ。お前がダメージを与えるな」
和気藹々とした雰囲気に、アシスタントの彼女はムッとした表情で萌音を見つめていた。
「私は、鈴原輝美と申します。海音さんのアシスタントをしています」
「海音じゃなくて全体のアシスタントだろ?いい加減なことを言うなよ」
中武主任の言葉に、海音もウンウンと頷く。
「そちらは?」
輝美の問いに、萌音が答えようとしたのを遮って
「あなたは、海音さんの妹さんかしら?大きなお腹ってことは結婚してらっしゃるのね」
と輝美が言葉を被せてきた。
どうやらライバル認定されてマウントを取られているらしい。
「流川萌音です。こちらで建築士とインテリア、エクステリアのコーディネーターをしています」
萌音が苦笑して自己紹介をすると、安心したように
「ああ、あなたが流川さんね。お名前は聞いたことがあるわ。あなたがお休みの間は、私がバディとして海音さんのお世話をするから心配なさらないでね」
と輝美が牽制をかけてきた。
どうやら彼女は海音を狙っているらしい。
萌音は佐和田から仕掛けられた数々の出来事を思い出して遠い目をした。