一級建築士の甘い囁き~ツインソウルはお前だけ~妊娠・出産編
萌音が目覚めたとき、目の前に見慣れた白い天井が見えた。
それは、数時間前まで寝泊まりをしていた入院先であるN大学付属病院の産婦人科病棟の二人部屋。
左手には点滴が繋がり、右手は誰かにしっかりと繋ぎ止められていた。
「萌音?目が覚めたか?」
塩顔イケメンのこの人は、愛しい萌音の旦那様だ。
「海音・・・?仕事は?」
夢と現実の狭間にいるようで状況が把握できない。
お腹を見ると相変わらず大きいままだが、感じるはずの胎動がない。
「双子・・・!」
「萌音、二人とも元気だ。ベビー室にいるよ。後で一緒に見に行こう。二人とも可愛いぞ」
そうだった、萌音は帝王切開ではなく、双子を自然分娩で産んだのだった。
あんなに伸びていたお腹が急にぺちゃんこになるはずもない。
起き上がろうとする萌音に、
「萌音が気を失うように眠ったあと、胎盤が出て、結構出血したんだ。止血剤と収縮剤を打ってさっきまで続けてた。目が覚めて安心したよ。良く頑張ったね。ありがとう」
出産後に出血が止まらなかったり、痙攣を起こしたりする人もいるらしい。
先生に『大丈夫』と言われても目覚めるまでは心配だったと海音はホッと溜め息をついた。
それは、数時間前まで寝泊まりをしていた入院先であるN大学付属病院の産婦人科病棟の二人部屋。
左手には点滴が繋がり、右手は誰かにしっかりと繋ぎ止められていた。
「萌音?目が覚めたか?」
塩顔イケメンのこの人は、愛しい萌音の旦那様だ。
「海音・・・?仕事は?」
夢と現実の狭間にいるようで状況が把握できない。
お腹を見ると相変わらず大きいままだが、感じるはずの胎動がない。
「双子・・・!」
「萌音、二人とも元気だ。ベビー室にいるよ。後で一緒に見に行こう。二人とも可愛いぞ」
そうだった、萌音は帝王切開ではなく、双子を自然分娩で産んだのだった。
あんなに伸びていたお腹が急にぺちゃんこになるはずもない。
起き上がろうとする萌音に、
「萌音が気を失うように眠ったあと、胎盤が出て、結構出血したんだ。止血剤と収縮剤を打ってさっきまで続けてた。目が覚めて安心したよ。良く頑張ったね。ありがとう」
出産後に出血が止まらなかったり、痙攣を起こしたりする人もいるらしい。
先生に『大丈夫』と言われても目覚めるまでは心配だったと海音はホッと溜め息をついた。