一級建築士の甘い囁き~ツインソウルはお前だけ~妊娠・出産編

エピローグ

「佐和山さんみたいに母乳が出る人は、時間が来れば胸がはって辛いと思うけど、母乳育児にこだわらないのであれば、入院中の夜間は、私達スタッフがミルクを時間毎にあげますけどそれで良いですか?」

三ツ森助産師の言葉に萌音は頷く。

一人の子供に時間毎に授乳するだけでもきつい。

ましてや双子で、生まれたては2~3時間毎の授乳。

そんなことを一人でしていたら倒れる自信がある。

その点、ミルクと混合なら、萌音が疲れたら、海音だけでなく佐和山の両親や萌音の両親が助けてくれるだろう。

゛こだわりを捨てナチュラルに゛

これが妊娠から得た萌音の教訓だった。

双子を新生児室に預け、萌音は海音に車椅子を押されて自室に戻った。

ゆっくりとベッドに戻ろうと立ち上がったそのとき、海音が萌音を抱き締めキスをした。

これまでの唇に触れるだけのバードキスではなく、深いディープキスだ。

甘すぎて、子宮がキュッと疼く。

忘れていた女性としての感覚が戻ってきたようだ。

ひとしきりキスを堪能すると、海音が萌音をギュッと抱き締めた。

「ああ、やっと萌音を正面から抱き締められた。・・・胸、でかくなったな」

マジマジと見つめたかと思ったら、フニフニと胸をさわり始めた。

胸を触られると、子宮が収縮してジクジク痛む。

授乳の時もそうだったが、子宮の収縮を促進することで、子宮の戻りを良くする効果があるらしい。


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