『異世界に転移したので、モフモフたちにごはんを作ります!』番外編SS 黒豹のヴォラット視点
俺の名はヴォラット。
黒豹の獣人で、スカイヴェン国の宰相の三男だ。
そして、この国の王都警備隊員である。
貴族の三男坊である俺は、家を継ぐことはない。父はスカイヴェン国の宰相ではあるが、俺は国政だとか暗躍だとかという事柄に興味を持っていないし、うちには一見爽やかだがおなかは真っ黒、しかし見た目は真っ白の雪豹の兄がいる。
そのため、面倒なことはこの長兄に任せて、自分は得意の剣技を生かして騎士団で働いている。
俺の所属する王都の警備隊は、騎士団員で構成されていて、そこには俺のような腕に覚えのある貴族の三男や四男、その他いろいろな(長男と次男は家の跡継ぎと補佐に回るので、余程のことがないと他の職業にはつかないのだが、それ以外の男子は「自力で食っていけ」とばかりに家を出されるのだ)貴族の男女と、平民が入り混じっている。
この国は一応、王制で階級制度もあるけれど、どちらかというと出自よりも個人の実力が重んじられるので、普段の生活ではあまり身分は気にしないのだ。
そして、俺の属する王都警備隊の仕事は、王族を警護する近衛とは違って市井で一般の国民と触れ合う職種なので、どちらかというと平民が多い。
一方、王族の近くで働く近衛兵となると、腕っぷしはもちろんだが、礼儀作法だの型だのとかから基本的な外交知識まで、幅広く面倒な知識も必要なので、ほとんどが既に基本的な教育を受けている貴族の騎士がなる。
黒豹の獣人で、スカイヴェン国の宰相の三男だ。
そして、この国の王都警備隊員である。
貴族の三男坊である俺は、家を継ぐことはない。父はスカイヴェン国の宰相ではあるが、俺は国政だとか暗躍だとかという事柄に興味を持っていないし、うちには一見爽やかだがおなかは真っ黒、しかし見た目は真っ白の雪豹の兄がいる。
そのため、面倒なことはこの長兄に任せて、自分は得意の剣技を生かして騎士団で働いている。
俺の所属する王都の警備隊は、騎士団員で構成されていて、そこには俺のような腕に覚えのある貴族の三男や四男、その他いろいろな(長男と次男は家の跡継ぎと補佐に回るので、余程のことがないと他の職業にはつかないのだが、それ以外の男子は「自力で食っていけ」とばかりに家を出されるのだ)貴族の男女と、平民が入り混じっている。
この国は一応、王制で階級制度もあるけれど、どちらかというと出自よりも個人の実力が重んじられるので、普段の生活ではあまり身分は気にしないのだ。
そして、俺の属する王都警備隊の仕事は、王族を警護する近衛とは違って市井で一般の国民と触れ合う職種なので、どちらかというと平民が多い。
一方、王族の近くで働く近衛兵となると、腕っぷしはもちろんだが、礼儀作法だの型だのとかから基本的な外交知識まで、幅広く面倒な知識も必要なので、ほとんどが既に基本的な教育を受けている貴族の騎士がなる。
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