俺様御曹司の専属メイドになりました
朝起きると私は思いっきり抱きしめられていた。

力が強くで起き上がることも出来ないし。

いつか、こいつをセクハラとパワハラで訴えよう。

「響!起きなさいよ」

「嫌だ」

さっさと起きろよ。

「それか離して」

「それも嫌」

なんでこうも振り回されるのかな?

「さっさと起きなさい!!このタコがっ」

「あぁん?お前、俺のこと今なんつった?」

「タコって言ったの聞こえなかった?」

「もう絶対離さねぇわ」

さらに力が強くなってしまった。

なんなのよ、こいつ。

「響お坊っちゃま、芹沢様。学校の時間でございます」

西宮さんがわざわざ呼んでくれた。

西宮さんの姿が見えたと思うとすぐに扉が閉まってしまった。

「お取り込み中、申し訳ございません」

取り込んでないから!!

「ですがお坊っちゃま、本日は芹沢様の転校初日ですよ?」

え?

転校??

「そう、華は今日から俺と同じ学校に行くんだよ」

いやっ!!
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