俺様御曹司の専属メイドになりました
体育館にいるはずの先生は不在で閑散としていた。

「みんなお昼食べてるのかな」

「だろうな」

先生たちも適当だな。

「……ありがとな」

突然言うもんだから、驚いて二度見した。

「ほら、看病とか」

「別にいいって。だって、あたしは響の専属メイドじゃん?」

「……専属じゃなくても、俺に構ってくれるか?」

は?

何それ。

「専属メイドじゃなきゃ、響に出会ってすらいないよ」

「そんなことない」

え?

「ずっと黙ってたけど、俺たち毎朝会ってた」
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