俺様御曹司の専属メイドになりました
そういう日は一週間ほど続いた。

体がおかしくなりそう。

「華、そろそろ」

「あ、はい」

すっかりアフタヌーンティーのこと忘れてた。

「そのワゴン、晩餐用のやつだぞ」

「わ!ごめん」

何してるんだろう。

仕事にまで支障が出てきた。

「何でタオルで窓拭きしてるんだ?」

「ごめんなさいっ!」

本当にダメみたい。

雑巾とタオルを間違えるなんて重症だわ。

「華」

「な、何………!?」

響にお姫様だっこされた。

「何するの?」

そして、響のベッドに寝かせられた。

「寝ろ」

「でも……」

「練習しすぎ。倒れられても困るから」

「……ごめん」

あたしはすぐに寝てしまった。
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