俺様御曹司の専属メイドになりました

舞踏会へようこそ!

舞踏会当日。

朝早く、西宮さんに起こされた。

「ドレスの最終確認を致します」

最終確認?

一回も着てないんだけど。

「こちらが本日着ていただくドレスです」

赤色のパーティードレスを見せられた。

オフショルダーで胸元に赤のレースが付いていて、前の丈が短く後ろの丈が少し長くなっている。

まさに大人な女性向けの上品なドレスだった。

こんなの着る自信ない。

露出も多くて、あたしには似合いそうにない。

「それは響お坊っちゃま直々に選ばれた最高級のドレスです」

響が選んだんだ。

なんでこのドレスにしたんだろう。
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