俺様御曹司の専属メイドになりました
話しているうちに会場に着いたようで、響が先に降りた。

「…ん」

あたしに手をさしのべてくれた。

これがエスコートなのかな?

あたしはその手を取った。

「あ、そうだ。これを付けてくれないか?」

響から渡されたのはなんの宝石も付いていない指輪だった。

響にしてはシンプルだな。

「左手の薬指でよろしく」

え。

結婚指輪じゃん。

あたしは固まってしまった。

どういう理由でこんなことするんだろう。

でも、響のことだし何かあるんだ。

とりあえず、付けることにした。
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