俺様御曹司の専属メイドになりました
舞踏会も終わって、帰りのリムジン。

響は一言も喋らなかった。

ただ窓の外をじっと見つめるだけ。

あたしもあたしで色々考えていた。

あたしは響にとって何なんだろう。

考えても考えても、答えが見つからない。

ただのメイドだけじゃ嫌だ。

そう思い始めてきた。

そばに居れて幸せだけど。

結ばれないのは分かってるけど。

どうしてこんなに胸がズキズキするんだろう。

それだけ、響のことを思っているから?

それとも違う意味があるの?

今のあたしには分からなかった。
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