俺様御曹司の専属メイドになりました
「あなたからの呼び出しとは珍しいわね」

あたしはいじめてきた奴らを呼び出した。

「今日はケリをつけに来たの」

「そう」

主犯はあたしに生ゴミを投げつけてきた。

引っ掛かった。

「うふふふ」

「な、何が可笑しいの」

「後ろ見なさいよ」

後ろにはあたしがあらかじめ呼び出して置いた響がいた。

響を見た瞬間、女子達は青ざめた。

そんなに青ざめるぐらいなら初めからやらないで欲しいわ。

「どういう事?」

響が女子達に尋ねた。

「……いや、あの」

ざまぁみろ!

おっといけない。

悪魔なあたしが出てきちゃった。

「悪いけどさ、俺の大事なメイドを汚した罪重いからな?」

今、大事って言った?

「華、大丈夫か?」

あたしの顔についた生ゴミを払ってくれている。

「響の手が汚れるから、そんなことしないで」

「俺の優しさ素直に受け取れ」

響は照れてから、女子達の方を向き直した。

「誰が何と言おうと、こいつがどんだけ抵抗しても、華は俺の専属メイドだから。またこんなことしたら、お前ら全員ぶっ潰すからな」

女子達は涙を流して走り去った。
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