俺様御曹司の専属メイドになりました
指輪をはめてもらうと、何だか変な気持ちになった。

「新婚旅行みたいだな」

「け、結婚してないし!」

「すればいいじゃん」

両思い一日目ですよ!?

「無理じゃん。お母さんに反対される」

「俺、家に戻る気ないし」

それじゃあ、藤堂家は誰が継ぐの?

「ダメじゃないの?」

「大丈夫」

響はあたしの頭を撫でた。

「余計なことは考えんな」

「…うん」

でも、やっぱり考えちゃう。

響の未来をあたしが潰しちゃって、罪悪感しかないし。
< 223 / 247 >

この作品をシェア

pagetop