俺様御曹司の専属メイドになりました
「あんなこと言っていいの?仮にもあの子達はお嬢様なんだよ」

「知らね」

響の考えていることは全く分からない。

「…………色々ありがとね」

響は一瞬赤くなって、またすぐにいつもの人を馬鹿にするような顔になった。

「……お前はバカか。俺はお前の作戦に乗った訳じゃない。ただ、あの調子乗り過ぎブス共を潰したかっただけだ」

そう言って、タブレットを見せてきた。

それを見ると、あの女子達が一番下のクラスに落ちていた。

「あいつら鬱陶しかったんだよ。どう始末しようか考えてたら、お前という利用材料が上手いこと仕向けてくれて助かったわ」

まさか、最初の挨拶であたしに啖呵切らせたとこから!?

つまり、あたしは響の手の中で転がされてたのね。
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