俺様御曹司の専属メイドになりました
「てか、着替えろよ。俺の服貸してやるから」

響は自分のカッターシャツを脱いで渡してきた。

「え」

「さっさと更衣室に行け。契約期間延長するぞ」

それだけは嫌!

急いで更衣室へ走った。

「あ、そのシャツ洗って返せよ」

そんなこと言われなくても分かってるよ。

更衣室のシャワールームで体を洗った。

さっきの響、優しかったな。

こんなことする奴だったんだ。

それにしても、大事なってとこはドキッとしちゃったかも。

ちょっとだけ見直したな。

響のカッターシャツは思いの外、大きかった。

ブカブカで明らかにあたしのじゃないって分かっちゃう。

カッターシャツから響の匂いがした。

爽やかなレモンの匂いだ。

そう言えば、一緒に寝たときもこんな匂いしたっけ。

って、変態みたいじゃん!

これ以上、考えるのは止めよう。
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