俺様御曹司の専属メイドになりました
やばい。

聞かれてた………。

「で、俺のどこに不満があるんだよ。俺が完璧過ぎて庶民のお前と釣り合わないってことか?」

そんなこと言ってないわ!

「強いて言うなら、暴君で腹黒でセクハラ、パワハラしてくるところが無理かな」

「は?」

こいつ、自覚すらしてないんだな。

「………どうなるか分かってるのかよ?」

どうもならないでしょ。

響は近付き、耳元で囁いてきた。

「毎日同じベッドで寝ることになるんだけど」

嫌!!

「嫌なら前言撤回して俺を褒めろ」

撤回するから、それだけは勘弁して。

「響は優しくてカッコよくて素敵な最高のご主人様だよ!」

お世辞にお世辞を並べた。

こんなこと、一ミリ足りとも思ってないけどね。
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