俺様御曹司の専属メイドになりました
人混みをかき分けて校門に行った。

それにしても響、いないな。

しばらく探していると急に腕を引っ張られた。

「きゃっ…………って響か」

「少しは黙れ」

なぜか、響の腕の中に居て離してくれない。

「何してるの?帰らないの?」

「帰れねぇんだよ」

響の目線の先には西宮さんと話す、スマートな男性がいた。

「………親父だよ」

え、似てない。

「別に行けばいいじゃん」

「そのためにお前を使う」

は?

どういうこと?
< 29 / 247 >

この作品をシェア

pagetop