俺様御曹司の専属メイドになりました
「わぁ!!」

中庭はベルサイユ宮殿のような感じだった。

噴水があり、辺りには薔薇が咲き誇っていた。

「俺の秘密基地」

秘密基地?

薔薇の道を抜けた先には木で囲まれていて、別世界のようだった。

「………何これ」

「西宮に頼んで小学生の時に作って貰ったんだよ」

「へぇー!すごいね」

あたしは目を輝かせて、周りを見渡していた。

こんな素敵な場所があるんだ。

響はブランコに乗って、遊んでいた。

なんか、響………。

「可愛い」

「あ?」

独り言が聞こえてしまったようだ。

「お前、俺のこと可愛いって言ったよな?」

「そうだったけ?」

「俺は可愛いんじゃなくてカッコいいの。分かったか?」

そんなの最初から分かってるよ。
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