俺様御曹司の専属メイドになりました
段々、恥ずかしくなってきた。

「そろそろ、アフタヌーンティーでしょ?準備するね!」

強引に降り、あたしは準備室へ向かった。

このままだったら、確実に一生解放されなかったかも。

藤堂家の別館には響のための紅茶準備室がある。

そこで朝にオーダーされた紅茶を入れ、一流のパティシエが作ったお菓子と一緒に出す。

あたしも一回だけ食べさせてもらったけど、すごく美味しかった。

こんなものを毎日食べてる響はガチのお坊っちゃまだなって思う。

今日の紅茶はアールグレイ。

私の好きな紅茶でもある。

飲みたいな、なんて考えながら用意していた。
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