俺様御曹司の専属メイドになりました
「あ、そうそう。響お坊っちゃまは……」

西宮さんが何か言いかけたとき、呼び出しのベルが鳴った。

やばい。

きっと響が怒ってるんだ!

「行きますね」

あたしは急いで中庭に戻った。

結局、西宮さんは何を言おうとしてくれたんだろう。

「遅い」

「西宮さんと話してたら遅くなっちゃった」

「あ?」

どうやら、さらに怒らせちゃったみたい。

「響の話しかしてないから安心して」

「……それならいい」

いいんだ。
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