俺様御曹司の専属メイドになりました
ドン!!

目を開けると、響は気絶していた。

え?

どういうこと?

「華さん、危機一髪でしたね」

「……西宮さん!!」

どうやら西宮さんが響を気絶させたようだ。

「どうして響がこんなことに……?」

「お坊っちゃまは抹茶を体内に入れるとキス魔になるです」

キス魔?

「それはもう酷くて。先程も言おうと思いましたが言えず、心配になって来てみたらこの有り様です」

「あたしが馬鹿でした。把握していれば良かったんです」

「失敗は誰にでもあるものです。お坊っちゃまはそのうち起きるでしょう。寝室に運んでおきます」

「……はい」
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