俺様御曹司の専属メイドになりました
「……ってぇ」

響は脇腹を押さえていた。

そこ殴られたんだ。

「あいつ……本気で殴りやがって」

「ごめん!!」

あたしは頭を下げた。

「メイド失格だよね。ごめんね、知ってたらこんなこと……」

「言ってなかった俺も悪いし、気にするな。……お前にしてないよな?」

「うん」

響はほっと安心したようだった。

なんか、地味に傷つく。

「お前のことだし、キスしたことねぇんだろ?」

言い方腹立つ。

「ないわよっ」

あってたまるか。

「だよな」

響は大笑いしている。
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