俺様御曹司の専属メイドになりました
「たまには響も食べてみれば?」

「嫌なんだけど……お前のなら食えそう」

響は卵焼きを食べた。

あたしも卵焼きを食べてみた。

和風だしに仕立てたのに、今日はしょっぱい。

なんでだろ。

響は何も言わず、頭を撫でてくれた。

こういう時だけ優しくても困るんだけどな。

でも、いつもよりお弁当が何倍も美味しく感じたのはなぜだろう。

あたしの料理の腕前が上達した?

今日は快晴だから?

多分、響と食べたからだと思う。

悔しいけど、あたし。

いっぱい響に助けられてる。
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