俺様御曹司の専属メイドになりました
なんなの?

あの暴君腹黒御曹司。

なんであんなのに仕えなくちゃいけないの?

早く父さんのローンが返済されないかな。

一刻も早く辞めたい。

「芹沢様。紅茶をお持ちしました」

西宮さんはあたしを気遣って、紅茶を淹れてくれた。

「ありがとうございます!」

「そのお顔の方がいいですよ」

ドキッ。

あれ、あたし、西宮さんにドキッてした?

「西宮さんって彼女とかいるんですか?」

「いませんよ。私は響お坊っちゃまに尽くしますので」

めっちゃいい人じゃん!

本当にあいつに見習ってほしいわ!

「では私はこれで」

いつ見ても素敵な人だな。
< 8 / 247 >

この作品をシェア

pagetop