俺様御曹司の専属メイドになりました
「おい、お前」

「何?」

「それが主人に対する態度か!もっと媚を売れ!」

呼び出しを食らって来てみたら、いきなりこれ。

「あんたに媚び売る必要ないから」

「お前なぁ!」

響は何か言いかけたけど、ニヤッと笑った。

「そんなお前に特別な仕事をやる」

特別な仕事?

「俺が寝るまでここに居ろ」

はあ?

「その歳にもなって一人で寝れないわけ?赤ちゃん?」

「んなわけねぇーだろ。これは特別だって言ったろ」

別にあたし、頼んでない。

むしろ嫌なんだけど!

「あ、言い忘れてた。俺の隣な」

「なんで性悪御曹司の寝顔なんて見なくちゃいけないのよ!」

「貴重な体験をありがたく思え」

何が貴重だ!
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