俺様御曹司の専属メイドになりました
親父と西宮が話していたとき、俺を留学させようとしてると思った。

あいつはいつも俺に藤堂家を継げと言う。

そのために留学をしてみろと言ってくる。

留学だけは嫌だった。

だけど、家を継ぐのはそんなに嫌じゃなかった。

それでもあれほど言われたらしつこく感じる。

さらに恋をしろと言われる。

どうでもいい。

それなのにあいつは何度も言ってきた。

「なんで恋をしなきゃいけないんだよ」

「恋愛がお前の人生を変えるからだ」

変わらねぇよ。

こんな縛られた人生は。

「……俺には必要ねぇ」

「じゃあ、お前はお見合い相手と結婚するんだな?」

「嫌だ」

「それなら恋をして、一生のパートナーを見つけなさい」

これは親父がいつも言ってくることだ。
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