心が壊れるまでのカウントダウン
…朝だ。どんなに明日にならないでと願っても無条件にやってくるから朝は嫌い。
鳴り響いている目覚ましを止めて階段を降りる。リビングにはお母さんとお父さんがいた。
「おはよう、美来」
そういって、にっこり微笑むお母さんに対し私はちょこっと頭を下げて洗面所に向かった。
すると、お父さんの声が聞こえてくる…
「おい。もっとちゃんと育てろよ。親に向かって挨拶もしない。起きてくるのも遅い。寝るのもおそいんだろ?お前がしっかり言わないからd…」
いつものことだが、お母さんに私の文句を言っている。聞きたくなくて耳をふさぐ。
「いちいちうるさい。クソじじい。」
そう、小さな声で呟いた。