彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「菅原ちゃんは長いから・・・『すがちゃん』はどうかな?」
「わかりました・・・すがちゃんでお願いします。」
「OK!それじゃあ、『すがちゃん』ね?凛ちゃんも良かったけど~うふふふ!仕方ないかなぁ~」
「はい・・・」
呼ばれてわかった。
(凛ちゃんはダメ・・・)
凛ちゃんと呼ばれたら、私の頭がモニカちゃんを呼び出してしまった・・・!
てか、それだけじゃない!
(凛ちゃんと呼ばれた瞬間、『凛道蓮のスイッチ』が入った・・・・!)
優等生を演じなければいけない場所で、『漢モード』になっちゃダメでしょう!?
いくら2人っきりの時だけと言われても、学校で『凛道連モード』になるのは良くない!!
〔★ヤマトといる時は、常に凛道蓮スイッチがONだ★〕
習慣とは恐ろしい。
『凛ちゃん』と呼ばれただけで、龍星軍が、瑞希お兄ちゃんが連想され、『凛道蓮モード』になった。
今もまだ、ONの状態で解除できない。
(やば・・・・・この状態で、渕上ルノアに見つかるとマズイ・・・)
遭遇していつもの調子でいじめられたら、絶対に買えりうちにしてしまう・・・・
なぜなら、『凛道蓮モード』になると、攻撃的になる。
気持ちは高ぶっているのに、変に冷静な感覚になる。
格闘技を習っていたことも関係してると思うが、
(神経が研ぎ澄まされる・・・・)
無意識で気配を探るのか、周りの気配に鋭くなる。
だから、わかったのだと思う。
(―――――――――見られてる・・・・・・・!?)
こちらを見る視線に気づいた。
私達2人以外の人間の気配をがわかった。
(向こうか!?)
目だけで、あやしい方角を見る。