彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「ありがとう、すがちゃん。すがちゃんの作戦通り、ポイントは使わないでためていくね。」

「え、ええ!そうしましょう!お願いします!」


武勇伝♪武勇伝♪武勇でんでん武勇伝♪か、ヤマト!?

ツッコミ担当のしんごちゃんのパートの動きをしてるのか!?

お前どちらかと言えば、ボケ担当のあっちゃん側だろう!?

てか、コンビでやる芸をソロでするなよぉ!!

気づくのに時間かったぞコラ!?



「・・・すがちゃん・・・」

「な、なんでしょう!?」

「すがちゃん・・・大丈夫?」

「えっ!?な、な、ななななにがですか!?」



まさか、ヤマトに気づきた!?

(見つかったか!?)



うわずる声で聞けば、気まずそうに言われた。



「なんか・・・落ち着きがない気がしたんだけど?」

「そ、そんなことないない、ないです!こ、こういうのが、久しぶりで緊張してて~!」

「そうだった!?よかったぁ~!てか、あたし、今日はよかったばっかり言ってるねぇ~?」

「い、良いと思いますよ!ホント、よかったなぁ~あはは!」

「そーだねぇ!あははは!」

(マジでよかった!バレてない・・・!!)



ハラハラする思いで、よっちゃんと合わせるようにして笑う。

その一方で、身振り手振りと口パクで、「あっちゃんかっこいい!」をしているヤマトには腹が立った。


(洒落になんねぇーからかい方してんじゃねぇーぞ、テメー・・・!



「ねぇ、すがちゃん!聞いても良い?」

「な、なんでしょう?」



なごやかに(!?)笑いあった後で、よっちゃんは言った。



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