彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「女性の体について聞くのは野暮よぉ~チョコちゃん?だから、後はチョコちゃんの妄想に任せるわぁ♪」
「それを言うなら、想像ではないのですか!?つまり、説明放棄ということですか!?確かに昨今、セクハラや個人情報問題もあるので・・・わかりました・・・!」
茶化す対応に戸惑ったけど、とりあえず、同じように返してみる。
「でしたら、瑠華さんの名誉棄損と無礼にあたらない範囲で、こちらで判断します。暴走族ならぬ、妄想族ということで。」
「「「妄想族っ!?」」」
言った瞬間、三重奏で聞き返された。
「ぷっ!あははは!やだぁ~妄想族なんてぇ~!!」
「はっはっはっ!チョコちゃん可愛いなぁ~!?」
「ブバッ!!おっ!?真顔で言うっ・・・くっくっくっ!」
(あ・・・・ウケちゃった・・・?)
爆笑する3人を見ながら思う。
瑞希お兄ちゃんにもウケるだろうか、ヤマトだったら難点つけるのか・・・と。
〔★妄想族、リピートの可能性が出てきた★〕
ひとまず、場の空気が和み、みんなが笑顔になったところで、改めて瑠華さんに伝えた。
「そういうことですので、瑠華さん。どうぞお納めください。お礼の品です。」
「うふふ♪ありがとう~!でも・・・学さんと丸ちゃんはともかく、私はここまでされるお礼をしたかしら?」
「もちろんです!だって瑠華さん、土曜日に映画のチケットを~!!」
「あーあれ?気にしなくていいのよ?」
「そうはいきません!」
(あなたのおかげで、素敵な瑞希お兄ちゃんを見ることができた!!持たれかかってきて、寝息をまじかに感じて、心地よいぬくもりと、初の恋愛映画を見た相手が瑞希お兄ちゃんで――――――――――!!!)
「大変、優位気が時間を過ごせたのは瑠華さん!!貴女のおかげです!!」
「えっ?そ、そんなによかったの??」
「はい!!」
最高の瑞希お兄ちゃんでした!!
「意外ねぇー?」
全力でうなずく私に、不思議そうに小首をかしげる美女。