彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
◇元ヤン達は心配性!?ヤンキー、ある!アル!話!!◇


ガレージでは、仁王立ちする瑞希お兄ちゃんが待っていた。



「凛、早く来い!」

「ちょ、本気ですか、瑞希お兄ちゃん!?」

「本気だ!!ガールズバーに出掛けるぞ!!」



ご立腹した好きな人が怒鳴る。

お店を臨時休業にして、これから瑠華さんが働く店へと行くことになってしまった。

こうなったきっかけは、私が瑠華さんからもらったガールズバーの名刺。

別名、リクエストカード。

それを見た瑞希お兄ちゃんが、どこで名刺を手に入れたのか!?からはじまり、瑠華さんとの関係を説明する流れとなったのだ。



「わはははは!今夜はガールズ祭りだぜ!ガール!ギャル!!ガール!女ぁ!!」

「烈司、『パステルカラー』に来店したことがあるのか?」

「おう。会員だから、通してくれるとは思うけどよぉ~」

「きぃー!!凛ちゃんに!モニカちゃんの宝物に手を出す女狐は許さなーいっ!!」



初代龍星軍メンバー全員と私の6名で。



〔★最強(瑞希)・最恐(烈司)・最叫(モニカ)・最脅(伊織)・最狂(皇助)・最凶(凛)6拍子だ★〕



「瑞希お兄ちゃん!9月は無休で、お店を営業するんじゃなかったの!?」

「こんな時に店なんかしてられっか!凛に関わる一大事なんだぞ!?」

「い、一大事・・・!?」

私のために・・・!?


(そこまで私のことを思ってくださってるのですか・・・!?)


瑞希お兄ちゃんの言葉に、トキメキ半分、私って愛されてる!?に2割、愛されてる自分に優越感が2割、今日お店を休むことによる1日分の損失を出してごめんなさい&その分身体で払います!!って、やだぁ~!何考えてるの私ー!?の気持ち1割となる。



〔★ラスト1割は余計だ★〕


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