彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「わはははは!けど、女のレベルは良いぜー!?見た目はな!!」
百鬼は相変わらずだったけど、話をしないで帰る雰囲気ではあった。
「あ、お客様方!お待ちくだ~!」
「しつこいっすよ?感謝の言葉を期待したつもりはねぇが、非のない弟をひっぱたいた奴ら、とこれ以上関わる気はねぇーて言ってんだよ・・・!?」
引き止めようとする店長に、メンチをきる瑞希お兄ちゃん。
(こわっ!)
そんな顔したら、お姉さんが・・・・ああ、固まっちゃってるよぉ~
ダメですよ、硬派がそんな顔!
でも・・・
(私のために怒ってくれてるなら・・・愛を感じる・・・♪)
〔★ただし、兄弟愛だろう★〕
「まぁまぁ、そうキレるな、瑞希。」
「烈司?」
仲間達を静観していた男前が、瑞希お兄ちゃんをなだめながら言った。
「お前ら、先に帰ってろ。俺が話、聞いとくから。」
「はあ?聞く必要あんのか?凛に落ち度はねぇぞ?」
「女心は、秋の空って言うだろう~?」
「・・・・好きにしろ。」
「おう、好きにする。凛たん、また後でな?」
「あ、はい・・・」
けっきょく、烈司さんだけその場に残し、私達だけでお店から引き揚げることとなった。
「おいおい、あの子大丈夫か?」
「助けたヒーローにビンタって・・・」
「わけわかんねぇーよな?」
「あの坊や、可哀想だなぁー」
店内にいる人達からの同情の視線を受け、居たたまれない気持ちになる。
瑞希お兄ちゃんに抱きかかえられた状態で考える。
(何が彼女の、瑠華さんの気に触ったのか・・・わからない。)
疑問が残るまま、瑞希お兄ちゃん達と帰宅したのだった。
~ハクいマブスケに面会リクエスト!対面!?対決!?対戦!?ヤンキー達の夜会クエスト!!~完~