彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「えーと・・・総長命令だから、頼むぜ、長政、秀一、ヤマト。そして、カンナ。」

「あたししゃ、かまわねぇーぜ!任せとけよ!」

「ウェイウェイウェイ~リンリンのお願いならバリバリオッケー♪」

「総長命令なら仕方なしか・・・わかったよ、凛クン。」

「うははは!!楽しみやぁ~どないなるんやろう~わし、どないなイケニエになるんやろうー!?」

「いや、イケニエは秀一殿だけだから。」

「イケニエ確定かよ、忍者!?」

「つなぐ、秀君に優しくしてあげて下さいね?」

「わが君ってば心配性~!ご安心くださいよ?」

「つなぐがそう言うなら信じるけど・・・陽動作戦にでも使うの?」

「種明かしは、いずれその時がくれば。『GREAT STAGE』イコール『龍勢偉鎧(りゅうせいがい)』かどうかの確認以外の仕事もしていいですか?」

「例えば?」

「『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』で働いている従業員の身元や常連客などについてです。」

「それは―――――」



知ってて困ることはないよね?



「調べられるか?」

「忍びにできない調査はないです。」

「わかった。あまり、目立たせないようにな?」

「御意。では、準備に取り掛かりますので、今夜はこれにて失礼します。長政殿、秀一殿、ヤマト殿、俺が連絡するまで、待っててね~」



そう言うと、足音を立てることなく、静かに視界から消えて行った。



(あいかわらず、忍者だな・・・)

忍びがどんな仕事をするのか・・・。

てか、頼んだ仕事って、同一人物か調べてもらうだけなんだけどねー



(それ以上の発見をしてきそうで怖いな・・・)



〔★そう思える発言を忍者はしている★〕





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