彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「うはははは♪怖いつぶやきせんといてぇ~!凛、へループ♪」
「ふ、二人には、次の機会でお願いします!」
「「・・・あなたがそう言うなら、そうします・・・」」
ヤマトを攻撃する2人にお願いした結果、声をそろえて了承してくれる。
可児君の言い方も不気味だけど、敬語で言うちーちゃんの言い方も怖い。
「お前ら、相手が凛かそうじゃないかによって、態度変えすぎじゃねぇーか。イヤな感じで大河に似てきたなぁー?」
「俺をあいつらと一緒にすんなっ!バカ女!ちくょぉー!瑞希せんぱぁーい!!」
「大河!カンナに八つ当たりすんなよボケ!」
「カンナはんも、えんなんとかくんも、悠斗君も、静かにせんと怒られるで瑞希はんに怒られるでー!!そういうわしも大声やけどな!?うはははは~!はい、秀君!ツッコミよろしくー!!」
「ノリツッコミで俺に振るな!それよりも、まだ話は終わってないだろうが!?」
「そうですね、秀君の言う通りですので~『GREATSTAGE(ぐれーとすてーじ)』対策の話を続けましょうか?」
ヤマト付きの状態で、着席しながら伝えれば、2人の人間が動いた。
「ウェイウェイウェイ!俺、リンリンの右隣ゲットぉ!」
「くっ!ならば、凛さんの左は俺がもらった!」
そう言いながら、私の右腕に抱き着くちーちゃんと、触れるか触れないかの距離で左隣に座るちーちゃんと可児君。
「張り合うなよ馬鹿ども!凛を間にはさんでケンカするな!」
それを見て、呆れ気味にため息をつきながら、机をはさんで私の正面に座るカンナさん。
「とか言いつつ、カンナっ!?凛道の前に座るってどうだよ!?」
「うははは!そういう悠斗君こそ、カンナはんの隣に座ってるやんけー!?」
「わ、悪いかよ!?てか、なんでりんどーの後ろに立ってんだ関西男!?」
真っ赤な顔で指摘する悠斗君に、私の右肩にアゴを乗せながらヤマトは答えた。