彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「うははははは!凛~!わしの変装似合うー!?」
そう言って、瑞希お兄ちゃん鑑賞を邪魔してきたのは、カチューシャなナシ、サングラスアリで、アッシュブラウンの髪をなびかせるヤマト。
「わし似合う!?アッシュアッシュアッシュやでー♪」
「はいはい、似合いま・・・」
「サングラスはずさないでね!!?」
私の声を、モニカちゃんの厳しい声が遮った。
「わかってるとは思うけど、五十嵐ちゃんは絶対に!!絶対にサングラスをはずさないで!!これは初代遊撃隊長命令よっ!?」
「うはははは!もちろんですわ~これ、わしのチャームポイントですから~!」
「ほんっと、はずしちゃだめよ!?モニカちゃん、どうにかなっちゃうから駄目よ!いいわね!」
「そうそう~知らなかったとはいえ、五十嵐の素顔は目立つからなぁ~」
真っ赤な顔で言うモニカちゃんと、ニヤニヤ顔で言う烈司さん。
「張り込みするなら、目立たないようにするのが基本。瑞希と凛たんを巻き込まないように頼むぜ~色男?」
「そうよ、色男っ!!」
「押す!うははははは!!」
そう・・・私と同じように、眉毛を茶色に染めたくないと言ったため、洗って流せる茶髪にして、額にバンダナを巻いたヤマト。
私と同じように目元をメイクするため、モニカちゃんがサングラスを外した結果・・・
「あの顔反則っ!!良い男すぎるわぁ~~~~!!!」
(美男子だとバレてしまった・・・・)
頬を染めながら動揺するオネェさんを見て、やっぱりヤマトは美形なんだと再認識した。
〔★マシンガントークを繰り出しても、女子が受け入れるレベルだ★〕