彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「おい、凛!関西人、マジで色男なんか!?」

「ウェイウェイウェイ!ヤマトっち、グラサンとらないからわかんない系~」
照れるモニカちゃんを横目に、小声でカンナさんとちーちゃんが聞いてくる。

「たぶん、美男子です。」

「たぶんだぁ!?見たことねぇのかよ!?」

「ありますけど・・・かっこよかったです。」

「じゃあ、美形で決定かよ!?くそー気になる!」

「ウェイウェイウェイ!ヤマトっち、寝てる時もグラサンはずさなかったから、ちーちゃんも知らなかった系ー!」



モニカちゃんが赤面しながら騒いだことで、他の現役メンバーもその顔を見たがった。

でも・・・



「朝霧先輩があそこまで褒めるとなると、よほどだな。」

「五十嵐、顔見せろよ。」

「俺ら仮にも仲間だぞ?」

「俺なんか補佐だし。」

「うはははは!えーよー!」



爆裂団男子の言葉に、快く受け入れる返事をするヤマト。



「ほな、サングラスなしのわしの顔を見たい人ー!1人1回3分で1万円でーす!」

「「「「「ぼったくりかよ!?」」」」



ヤマトが自分の顔で商売を始めてしまったので、うやむやになりつつあった。



〔★ヤマトは自分の顔を売り物にした★〕



「はあ!?金取るのかよ!?」お金を求めるヤマトにキレる悠斗君と、

「基準がわかんねぇ!」



反論する秀君と、



「なんで3分で1万なんだよ!?」



疑問をぶつける円城寺君。

これに関西人は笑顔で神対応。



「うはははは!売りもんになりそうなら売るのが関西人やで~!?金額は適当やけど、ウルトラマンかて、3分間働いてるやんかぁ~!?ちゅーことで、えんなんとか君!1万プリーズ♪」

「ほざくなボケ!オメーのどこが特撮ヒーローだ!?このイロモノ!」

「うははは!そのイロモノが瑞希はんのお供できるからって、焼きもちはあかんで~えんなんとか君ー!?」

「円城寺だちくしょー!!」



いや、うやむやになったかな?

確かに・・・お金を払ってみる価値はあるかもしれない。



(私は、瑞希お兄ちゃん以外で、お金は使わないけどね。)



〔★凛が貢ぐのは瑞希だけだ★〕




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