彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「いつもいつも、モニカ先輩にチューされて・・・・良いご身分だなぁ~凛・・・!?」

「い・・・いたたたた!?痛いですよ、カンナさん!」

「やだぁ~焼きもち妬いて♪高千穂ちゃんは可愛いわねぇ~♪」

「感心しないで助けて下さいモニカちゃん!あなたが原因でーす!!」

「いいじゃねぇか、カンナ~!もっと凛道を痛めつけちまえ・・・!」

「大河が黒っ!」

「悠斗の言う通りだ、あおるな大河!カンナも張り込み前なんだぞ!?やめろ!」

「けっ!!それぐらいで値を上げるんなら、俺が変わってやるっての!!」

「いや、凛でいい。」

「そんな!!瑞希先輩!?」

「うはははは!諦めが悪いで~えんなんとか君!なぁ、ハゲ君、ながちゃん!」

「五分刈りだ!俺もあきらめてねぇーぞ、ラジオ男・・・!オメーとのトレード、いつでも受けれる体制でいる・・・!」

「ウェイウェイウェイ!俺も~ヤマトっちのポジション狙ってる系ー!」

「うははははは!凛、わしをチェンジする~!?」

「しません。」

「そんな!凛さん!!」

「そういうリンリンもラブずっきゅ~ん!!」

「というわけですのでわが君、真田先輩、ヤマト殿、こちらは任せて、行ってらっしゃいませ。」

「あ、ありがとう、いってきます。」



つなぐがイイ感じでまとめてくれたところで、瑞希お兄ちゃんが単車のエンジンをかけた。

私が彼の後ろに乗って、半メットをしたところでバイクが発進する。

その後を、ヤマトもバイクでついて来た。



「凛、気をつけろよ!」

「凛さん!」

「リンリーン!」

「瑞希先輩ー!いつでも呼んで下さーい!今からでも気が変わってましたら―――!!」

「あきらめろ、大河!」

「大河、しつこいって!」

「凛ちゃん、みーちゃーん!」

「行ってこ~い♪」

「無事のご帰還、お待ちしてまぁーす!」



そんな声と見送ってくれる姿に手を振る。

どんどん小さくなって、見えなくなったところで瑞希お兄ちゃんがつぶやく。





< 502 / 922 >

この作品をシェア

pagetop