彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
大丈夫かな・・・菅原凛だってバレないよね?
せめて、せめて!知り合いにだけは会わないように!
内心ハラハラしながら祈れば、瑞希お兄ちゃんの手が私の方へと伸びてきた。
「おお、良い感じじゃねぇーか!?かわいいぞ~よしよし。」
「えぇ~!?本当ですかぁ?」
フォローして頂けたのはもちろんだけど、こうやってナデナデしてもらえて~幸せ♪
「凛はどんな姿でイケてるぜ~?」
「えぇ~♪ありがとうございますぅ~えへへ!」
「うはははは!なんかちゃうやろ~お二人さーん!?」
似合う似合うと言いながら私をなでてくれる瑞希お兄ちゃんに、ツッコミをを入れてくるヤマト。
〔★この場合、ヤマトが正しい★〕
「凛・・・もしも、マスクなしがメンタル的にツレーなら、無理するなよ?俺とヤマトの陰に隠れてればいいだけだからさ。」
「ありがとうございます、瑞希お兄ちゃん。そのお気持ちだけで十分です。僕・・・お兄ちゃんのためなら、苦手を克服出来ると思います。」
「ばか・・・!今夜だけ・・・マスクナシでいいからな?」
「はい・・・!マスクなしの僕・・・・・変ですか?」
「そんなことねぇーよ!おかしくねぇから、安心しろ。な?」
「嬉しい・・・瑞希お兄ちゃんが大丈夫って言うなら僕・・・・!」
「凛・・・」
「瑞希お兄ちゃん・・・」
「はいはいはーい!ブラコン同士で抱き合わんといてぇー!のけ者にされてるわしの気持ちも考えよぉー!?ぶっちゃけ、ボーイズラブになっとるでぇ~!?うはははは!」
「あぁん!?誰が抱かれる側だコラ!?」
「そうです!瑞希お兄ちゃんは抱く側ですよ!この包容力と、胸板のあつさと、安心感!僕は喜んで抱かれましょう!」
「凛!そこまで俺のことを男らしいと!?」
「もちろんです!瑞希お兄ちゃーん!」
「凛!」
「瑞希お兄ちゃん!」
「はぁーいはいはいはい!わしが100%悪かったから抱き合って仲良くするのやめてぇー!目立っとるからやめてぇ~~~!ホンマ、1人だけのけ者にされてるわしの気持ち考えてぇーな!うはははは!」
「そうだな・・・行こうか、凛?」
「はい、瑞希お兄ちゃん!喜んで!!」
あはは、うふふと、良い雰囲気で歩き出す私達。
(よかった~瑞希お兄ちゃんとの関係が、ますます好調で♪)
〔★今は、張り込みの方を気にした方がいい★〕