彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「龍志(りゅうじ)!?」

「龍ちゃん!」

「亜都司、龍星軍の四代目さんに失礼だ。落ち着かねぇーか。」

「けど、龍志!」

「俺の相棒なら、ギャーギャー騒ぐなよ。すまねぇな、4代目さん。こいつシスコンをこじらせてんだ。」

「あ、わかりますよ。僕もブラコンをこじらせてますから、大丈夫です。」

「へ?」

「なっ!?」

「うはははははは!!」

「コラ凛!」

「・・・ぷっ!あははは!ブラコンをこじらせるって~あははは!」



自分なりの神対応で返せば、龍志、亜都司と呼ばれた男2人は目を丸くし、ヤマトは爆笑、瑞希お兄ちゃんは私の名前を呼んでくれ、美少女は楽しそうに笑った。





「龍星軍の総長さんって、本当に礼儀正しくて、優しくて、面白いんですね!?」

「それは、重ね重ねありがとうございます。」

「あの、助けてくれてありがとうございました!私、速水亜都子(はやみあつこ)っていいます!こっちが兄の速水亜都司(はやみあつし)、そしてこの人が神城龍志(かみしろりゅうじ)さん!」

「コラ亜都子!勝手に俺らの自己紹介までするな!口出しするんじゃねぇよ!てか、マジで助けてもらったのか!?」

「そう言ってるでしょ?私の恩人だよ!ねぇ、凛道さん?」

「・・・偶然とはいえ、これで、未開封のお酒のボトルで殴られそうになったのを止めてもらった恩は返せたでしょうか、お兄さん方?」

「はあ!?テメーにお兄さん言われる筋合いはねぇよ!!ジャック・フロスト!」

「やめてお兄ちゃん!喧嘩しないで!」

「亜都子の言う通りだ、亜都司!喧嘩吹っ掛けるのはやめろ!」

「だけどオメー!」

「4代目さん、あいさつを代行されちまったが、改めて名乗らせてくれ。俺は神城龍志。埼玉で『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』の頭やってるもんだ。」

「ちっ・・・俺はその補佐をしてる、ナンバー2の副総長、速水亜都司だ!」

「え!?『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』?」




え!?この人達が、可児君が言ってた『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』なの!?



(てか、『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』の妹に、声かけられたの私!?)



思わずお兄ちゃんを見れば、苦笑いで私を見ていた。



「うはははは!生茶じゃ~あかんかったみたいやなぁー凛!?」

「生茶を悪く言わないで下さい!」



良いのか悪いのかわからないけど、引きが良過ぎない!?



〔★どちらにしても大当たりだ★〕





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