彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「友達としてのお願いです。できますか?」
「できるよ!!」
返事をしぶられるかと思ったけど、即答だった。
涙が止まった明るい顔で、嬉しそうによっちゃんは言った。
「誓うよ!すがちゃんが、一緒に来てくれるなら誓います!だってもう、カジノ系のゲームはこりごりだよ!ポイントを集めることにばっかり時間を使ったから、録画したドラマも見れないし、遊びにも行けない!勉強もヤバくなってて・・・いいことないもん!」
「ありがとう、よっちゃん。じゃあ、約束。」
「うん、約束!」
小指を差し出しながら言えば、半泣きの顔で私の小指に自分の小指を絡めてくれた。
「「ゆーびきりげんまん♪うそついたら、はりせんぼん、のーます♪ゆびきった!」」
息の合った歌声で、絡み合った指をパッと離す。
「・・・なんか・・・ふふふふ・・・なつかしい。」
「うん・・・小学校の時は、こうやって友達と約束してたな・・・」
「すがちゃんのところ!?私のところもだよ!」
「昔の漫画とかは、親指でチューの誓いをするって読んだよ。」
「え~何の漫画だろう?」
「思い出せないんだけどね。」
「今度、ツタヤで漫画借りよう!ついでに話題の新作借りて、私の家で上映会しよー!」
「いいね、楽しそう。」
「楽しいよ!すがちゃんと2人だもん!絶対現実にする!」
そう言うと、彼女もまた、からのお弁当箱をカバンへの入れる。
「すがちゃん、『GREAT STAGE』の場所知らないよね?」
「う、うん。」
(本当はわかるけど、わからないで通そう。だって私は菅原凛。知ってるのは凛道連の方だから。)
「じゃあ、私が案内する。本当に・・・ありがとうございます。」
「やめようよ。敬語話にしようって言ったの、よっちゃんでしょ?」
「本当は一人じゃ怖かったの。すがちゃんに励ましてもらえれば、十分だったのに・・・嬉しい。」
「私も頼ってもらえて嬉しいよ。早く嫌なことから、縁切りしようね?」
「ありがとう・・・!」
体育館裏を離れ、学校を出て、目的地へとよっちゃんと手をつないで向かった。