彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
友達のよっちゃんが縁(えん)で、菅原凛として『GREATSTAGE』に入ることができた。
制服を私服に着替える出来ではと聞いたが、制服で言った方が学生ポイントも付くと言われて、あゆみが丘学園の制服のままだった。
凛道連が変装して入った時よりも、簡単に受付を通過できた。
よっちゃんがゲームのマイフレンドから送ってもらった『お友達紹介コード』が『信用の証』となってお店側のチェックもゆるくしてくれたのだ。
凛道蓮の時は見るだけで触れることのなかったパソコンブースのパソコンで、よっちゃんにポイントを送っているゲームにログインをした。
(本当に、たくさんもらえた・・・・)
ログインをログアウトにしてから、パソコンブースの個室の一室から出る。
自分のスマホでポイントの残高を確認すれば、8000ポイントもゲットできていた。
よっちゃんのマネーポイントの借金は、2454987万ポイントだった。
よっちゃんが1日に稼げるポイントは500で、私が1日で稼げたのが120ポイント。
土日はよっちゃんが+800稼げて、私は200ポイント増しで稼げた。
始業式から、よっちゃんはポイントを使っていないと言っていた。
今日の分はまだ、目標の120ポイント稼げてないけど、予定通り入れるつもりだから――――――
(2454987-6340で、2448647ポイント。そこから、今ゲットした8000ポイントを引いて2440647・・・)
「すがちゃん!」
そこまで計算したところで、私を呼ぶ声がした。
「よっちゃん。」
別のパソコンでログインを終えたよっちゃんが、興奮気味に私のところにやってくる。