彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「すがちゃん、顔色悪いけど大丈夫?」



誰のせいだよ!?と言いたかったが、我慢して首を横に振った。



「平気だよ。人が多くてドキドキしちゃってるだけ。」

「あ!?もしかして人ごみ苦手だった!?ごめんね?」

「そんなことないよ。ありがとう。」

「ちょっと休もう。あそこの休憩スペースに座ろう。」



そう言って、テーブル付きの席の1つを指さすよっちゃん。



「私が飲み物買ってくるから、すがちゃんは座って待ってて!約束通り、おごるから。」

「え!?悪いよ!自分の分は~」

「払わなくていいの!これぐらい、かっこつかせてよ?で?すがちゃんは何を飲む?」

「でも・・・」

「リクエストしてくれないと、お汁粉とかコーンポタージュとかルートビアとかを買っちゃうよ?」

「ルートビアはやめて!お茶系だったらなんでもいいです!」

「じゃあさ、あのピカチュウの自販機で買ってもいい?伊藤園とポケットモンスターがコラボして、『健康ミネラルむぎ茶すっきり健康麦ブレンド』を販売してるの!絵柄が、『ピカチュウ&フシギダネ』と『ピカチュウ&ゼニガメ』と『ピカチュウ&ヒトカゲ』と『ピカチュウ&イーブイ』の全部で4種類あって、カワイイから集めてるんだよね~」



〔★2020年7月時点で、絶賛販売中だ★〕



「『ピカチュウ&ゼニガメ』と『ピカチュウ&ヒトカゲ』は出たけど、残りの『ピカチュウ&フシギダネ』と『ピカチュウ&イーブイ』がなかなか出なくて!ミニボトルだけど、自動販売機限定商品なの!お願い!それで・・・いいかな?」



両手を合わせて頼んでくる相手に、おごってもらう立場だし、サイズもオフ財布負担が少ないミニボトルなら断る理由はない。



「いいですよ。ミニボトルでお願いします。」

「ありがとう!じゃあ、買ってくるね~」



ウキウキしながら、ピカチュウの絵柄の自販機へ向かう友達を見て思う。



(本当にゲームが大好きなんだなぁーと。)



ちなみに私は、『ピカチュウ&イーブイ』が好き。



〔★この場合、ゲームではなく、カワイイキャラクター好きとも考えられる★〕




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