彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
ますみちゃんを発見したことで、本日2度目の衝撃を受ける。
なんで!?
敵陣に!?
ますみちゃんが!?
ジュース飲んでいるの!?
「みんな凛子に優しすぎなぁ~い?」
「「「「凛子ちゃんだからだよぉ~!!」」」」
「お待たせ~すがちゃん!やったよ!ピカチュウ&フシギダネ』が出たよ!でも、連続でフシギダネだったから、ちゃんとシャッフルできてないのかもね~」
「ホッ、ホント、フシギダネー!?不思議だねー!?」
菅原凛として、よっちゃんの戦利品に対してコメントを返しつつ、凛道蓮として一ノ瀬ますみちゃんから目を離せない。
(不思議というか、ミステリーじゃん!?)
なんで、いつもよりも女子力高いますみちゃんがいるんだよ!?
1人でいるの!?
1人なのか!?
姉はどうした!?
はすみさーん、危険地帯に妹さんを野放しにしないでー!
「私の前に並んでた子は、ゼニガメだったの!危うく、またダブるところだったわ~」
「そ、そうなんだ~」
よっちゃんが帰ってきたのに、どうしても視線が、ますみちゃんの方へ行ってしまう。
「凛子ちゃん、お菓子もどうぞ!」
「ありがとぉ~ん~♪これ美味しい~♪ナナちゃんとココちゃんも食べて~」
至福の顔で言いながら、ますみちゃんがお菓子を差し出したのは・・・
(カンナさん!!?涼子ちゃぁーん!!?)
〔★カンナと涼子も現れた★〕
(な・・・んで!?)
カンナさんと涼子ちゃんまでいたことで、3度目の・・・身体に電気が走るような衝撃が来た。
(なんで、カンナさんと涼子ちゃんもいるの!?)
カンナさんは髪の色が真っ黒なため、涼子ちゃんはお化粧ばっちりなため、いつもと真逆になってた!
てか、涼子ちゃんはこういうところに来ない系だろう!?
(なぜそろいもそろって、3人がここにいるの!?)
「ほらほら、リンダちゃんも~」
「アリガトです~!」
その答えは、ますみちゃんが最後にお菓子を勧めた相手を見てわかった。
(つなぐ――――――――――!!?)
あの日、瑞希お兄ちゃん達と行った海で初めて会った時、チラシを配っていた美少女がつなぐだった。
その時のメイクで、仲良くますみちゃんとお菓子を食べていやがった。
それでなんとなく、察した。
(お・・・お前かぁ――――――――――!!?)
涼子ちゃんを、違法なネットカジノの現場に連れてきたのは!?
(犯人、絶対、お前だろうっ!!?)
〔★おそらく有罪で間違いない★〕