彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「勉強さえできてれば、多少の外泊は親も認めますもんね・・・。友達と勉強会するとか言って親に許可取って、実際はGREATSTAGEでゲームしてるとか、あり得そうです。ネットなんてどこでもできるから、いろんな方法でごまかせそうですからね・・・」
「大当たりだよ、チョコちゃん!ウソついて夜遊びしたあげく、ゲームで借金作ったってなると、よけいに怒られるから、ガキ共は親に報告できない!その結果、GREATSTAGEの言いなりになって、身体を使って、内緒で借金を返していくって構造になるんだ!よくわかってるな~よーしよーし!」
「ははは!そりゃあ~うちの凛は賢いですからね!?いや、小坊の早熟をなめてたぜ!よしよーし!」
「ホント、チョコちゃんの予測通りなんだよね~親御さんに正直に話した方がいいとは言ってるけど、なかなかそれができない子ばかりで・・・正直、児童相談所に連れて行こうかと思ってるとこなんだ。よしよし。」
「って!?なんでみんなでチョコをなでてんの!?」
私をなでる瑞希お兄ちゃんと渡瀬さんと会長さんを、丸山さんが呆れながら指摘する。
「チョコをなでてたら、話が進まないだろう!?」
「ガハハハッ!わかってるわかってる!焦るなよ、丸ちゃん!つまりな、チョコちゃん!『GREAT STAGE』をなめん方がいいということよ!」
「小中高生を罠にかけるクズだからですか?」
「その通り!借金を返すために、友達の友達を巻き込んだり、結構積極的に、『GREAT STAGE』に協力してる子どもらがいる!特に高校生グループに、他人を犠牲にして自分が助かろうという連中が多いらしくて、その違法なインターネットカジノに客を紹介しているがいるんだ!」
「自己中ですね!?友達なくしますよ?」
「だから、友達がいなくなってる!友達の友達や顔見知り程度の同級生、昔の友人、ネットで知り合ったばかりの相手をイケニエにしとるんだ!」
そんな理由で友達をなくしたくない。
凛道蓮の友達はもちろんだけど、貴重な菅原凛の友達は失いたくない。
(もし、よっちゃんがいなくなったりしたらー)
そこまで考えて、ずっと抱えていた思いを口に出す。