彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「丸ちゃんに何するんだ!」
「おいおい・・・」
「やめてください!」
すぐさま、渡瀬さんと瑞希お兄ちゃんと私が助けに向かおうとしたが――――
「おっと!ここは通さねぇぞ~?」
「ソーシャルディスタンス~♪」
口ピアスと耳ピアスがとジャマをする。
その側で、丸山さんを容赦なくふむ鼻ピアス。
ダン、ドス、ダンダン!
「オラオラ!ゴミが!」
「うっ、痛たた!」
「丸山さぁーん!」
よりによって、バラさん達の前で。
「あー!?僕らの前で暴行した!暴行罪!」
「テメーら、なにやってる!?」
「大丈夫ですか!?」
岩倉が叫び、おじさんが怒り、岩倉さんが丸山さんを助け起こすために駆け寄ってくれた。
「なんだよ、文句あるかおっさん!?殺すぞ!?」
「おやじ狩りされたいのかクソども!?声が出ないようにしてやろうか!?」
「見せもんじゃねぇぞコラ!?金とるぞコラ!?」
あれ?これって・・・・3人が警官だって気づいてない・・・?
「あの・・・悪いこと言わないので、僕から手を放して、謝った方がいいですよ。」
「あん!?今更ビビって命乞いか!?」
「え?あなた方が命乞いする立場ですよ?」
「な!?ざけんな!いいか!前回は、不意を突かれただけだ!酒も飲んでたからな!」
「お酒、頼んでなかったですよね?」
「うるせぇ!瑠華しゃんの店に行く前に、酒を飲んでたから、万全じゃなかったんだ!」
「僕は警察に被害を訴えませんが・・・丸山さん。」
助け起こされた大人に、丸山さんに対して言った。