彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「君がダマした子を助けた人、僕のお兄ちゃんの関係者なんですよ。」
「え!?」
「君が小村さやかの被害者だったのは同情しますが、その後がよろしくない。君にスマホと、ゲームのアカウントを貸したのは誰ですか?」
(バレてる!?)
「ごめんなさい!!」
「君に、スマホとアカウントを貸したのは誰ですか?」
反射的に謝れば、相手の質問は止まらない。
「ご、ごめんなさい!あたし―――」
「早く言え!お前にスマホとアカウントを貸した馬鹿は誰だ!?」
「す、すみません!小村さんです!」
ドスの利いた声で言われ、正直に答えた。
「ありがとう。小村さやかと『GREAT STAGE』の関係を正直に話しなさい。」
「あ・・・お、小村さんの彼氏がGREATSTAGEの幹部なんです!」
「それだけじゃないでしょう?」
「お、小村さんを私をネットのカジノでだましてーそれが、あたし以外にもダマしてる人がいて!あたし以外のダマされた人で、借金返せない人は、エッチな動画を取られて売られたり!からだ売ったり!パパ活動やママ活動されたり!」
「パパ活とママ活ってなんですか?」
「え!?知らないんですか!?お金持ってるおじさんやおばさんに、お金もらう代わりに相手のエッチな要求を受け入れるってことで~!?」
「知ってるよ!!」
「ひっ!?すみません!」
「そうか・・・男でも、ママ活すれば、身売りは有りだな・・・・」
考えるような口ぶりでつぶやく族の男。
「小村さんと渕上さんはお友達ですか?」
「あ・・・たぶん。」
「自信がないのですか?」
「その・・・友達というか・・・平等な友達じゃないと思います。」
「つまり?」
追及してくる相手に、わかっている範囲で答える。