彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
身体がこわばり、一歩も動けない。
そんな中で、凛道蓮の質問は続く。
「鳥海って女の子が、警察に釈放された理由を言いなさい。」
「あ、あれは~渕上ルノアさんが親のコネで釈放できたんです!警察にコネがあるから!」
「小村さやかがスマホとアカウントを貸してくれたんだよね?最初から説明してもらえますか?君にスマホとアカウントを貸すきっかけから、話してください。」
「は、はい!・・・小村さんの彼氏が、GREATSTAGEの幹部で、ゲーム宣伝とかでみんなに登録をさせてて~最初は私も買っても受けてました!でも、それは罠で、途中からいかさまで負けさせられて、気づいたら借金を作ってました。」
「その借金は、何を条件に返せたのですか?」
「それは・・・」
「言いなさい。」
「・・・・菅原さんをだますことが、条件でした。」
「君は了承(りょうしょう)したのですか?」
「仕方なかったんです!毎日暴力と悪口と、いじめにたえられなかったの!」
「約束は守られましたか?」
「は、はい!私のスマホで登録したゲームの借金を、小村さんが全部返してくれまして、菅原凛さんと友達でいる間はこれを使えって、小村さん名義のスマホを貸してくれました。すでにゲームは、アカウントも登録済みでした・・・」
「小村さやかは、借金を背負わせた人達のデータを持ち歩いてますか?」
「た、たぶん!iPhoneの中に入れてるはずです!」
「わかりました。」
そう言うと、私と距離を取る全国ナンバーワンの暴走族の総長。