彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「烈司さん、ホストをしていたんですか・・・!?」
「ははは~昔・・・ね?つーことで、本題に行こうか~?瑠華ちゃん、どうしてんの?」
話題をそらすように、オーナーさんに話しを振る色男。
「それが・・・」
「上手く行けば、今夜、直接話ができるんだよね?」
「・・・申し訳ありません。」
「えー?なになに?約束破るわけ?」
「そ、そんなつもりは!ただ・・・」
「ただ、なに?今日の予定は全部キャンセルしてきたのに、それはないじゃん、ツバキちゃん?」
「すみません!ですがー」
「あ、いいですよ!烈司さん!」
責める烈司さんに私は言った。
「無理やりは良くありません!瑠華さんにもいろいろあるでしょうから。」
「凛たん。」
「・・・それでいいのか、凛?」
「僕はいいです。ただ、瑠華さんが怒ってしまう原因が何だったのかわかればいいので。」
「本当にすみません・・・あ、今、お茶を用意しますね。」
「あ、いえ、おかまいなく。」
「ああ、ジュースの方が凛道さんは良いですね?オレンジジュース持ってきます。ツカサさんと真田さんはどうします?」
「ほうじ茶があったらよろしく。」
「もちろんありますぅ~♪」
「じゃあ俺も、ツカサ君と同じもので。」
「わかりました♪」
そう言って、ご機嫌な様子でキッチンに行く美人さん。
なんだか・・・烈司さんと私達への笑顔に差があるな~
「烈司、いつの間にあんな美人とお知り合いになったんだよ?」
「俺、顔が広いからね~あ、瑞希も美人さんだから安心しろ~」
「あん!?喧嘩売ってんのか、テメー!?」
「からかってるだけだって♪」
「ああん!?」
「ちょ、おやめください!喧嘩もからかいも、人様の家におじゃましてる立場でしないで下さい!」
「く!そうだな・・・凛を間にはさんでもめることねぇーな。」
「ハハハ!凛たん間にはさんでると、和平が成立するな?平和になるぜ♪」
(そんな平和は嫌だな・・・。)
私がそう思った時、ツバキさんがキッチンから戻ってくる。