彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「中学生になって、ますますキレイになってからは、同級生だけじゃなく、女の先輩からも呼び出しがかかるようになって、いじめもひどくなりました。家庭でも親からさけられて、居場所がなくなってました。だから、あたしの家が瑠華の家でした。」



(事情は違うけど、私と歩んでる道が似てる・・・)



私は学校だけで済んでるけど、瑠華さんは実の親からも冷たくされてた。

生きづらさを感じる身の上話に、心が痛くなる。



「そんな環境で育ってきましたが、本人は無理に女と仲良くはしませんでした。仲良くできる相手とつるんでいました。元々、性格がさばさばしてますし、社交的な上に聞き上手ですからね。だから、上手に学校生活をするために、自分を守ってくれる都合の良い相手を選んだ結果。」

「選んだ結果?」

「不良とつるむことになったんですよ。」

「ごく普通の優等生じゃなくて!?」

「本当にそうなんですよね。個人的には、正義感あふれるお人好しや家がお金持ちのお坊ちゃんを狙ってほしかったんですけどね~」

「そんなに心がすさんでいたなんて・・・!おそろしや、反抗期っ!!」

「いえ、反抗期はなかったですよ。あたしをお姉ちゃんと思って慕ってくれてただけで・・・・問題があるとすれば、あたしが当時はスナックでバイトをしていて、その店に瑠華が学校帰りに寄り道をしてたんです。それで、瑠華目当てで男が集まっていたら、やんちゃなガキのたまり場になりまして~」

「あなたが原因か!?」



〔★子供は年上の人の影響を受けやすい★〕




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